たまたまはじめたアロマセラピストの仕事。ハマってあれこれ学んでいくうちに、今ではカラダの変態と呼ばれるまでに。「やりたいこと」は探しているときには見つからなかったみどりさんのSTORY。
「カラダのメンテナンス」ってどんなサロンですか?
カラダを全体的に整えて行くサロンなんですが、いつも一言で言えないんです(笑) でも、お客さまからこう言われたんです。『エステでも、リラクゼーションサロンでもなく、パーソナルジムでも、整体でも、カイロプラクティックでもない。来られる方のカラダにじっくり向き合い、カラダの声を聴き、その人がなりたいカラダに導いていく…その方法が多種多様で、さすがカラダの変態』
カラダの変態って(笑)
私にとって最高の褒め言葉です(笑) なりたいカラダへ持っていく方法はお客さまそれぞれなので、いろいろ組み合わせた方が効率良く近づけていけるんじゃないかと思って。アロマや骨、筋肉、解剖学など、いろいろ勉強していったら今の説明しがたいサロンになりました(笑)

そもそもこの仕事はどういうきっかけで?
本当に偶然で。学生の時から何をしたいかがわからなくて、大学卒業後に就職はしたんですが、なんか違う、と1年で辞めて。また次の仕事を1年で辞めてっていうのを繰り返していろんな仕事をしてみたんですけど、無職の時にたまたま人から紹介されたアロマリラクゼーションサロンへ入ったんです。でもやってみたらすごく面白くて、やりながらセラピストになっていった感じです。
特に興味のあることではなかったけど、職人肌のみどりさんには向いてたんですね。
はい。初めて2014年に軽い気持ちでハワイ大学へ解剖実習に行ったんですけど(笑) あまりに知らないことが多過ぎて衝撃を受け、そこからお客さまに心配されるくらいカラダの研究にハマっていきました。4回行きましたし。

カラダのオタクなみどりさんが、トライアスロンに挑戦されたのもわかる気がします。どういうきっかけだったんですか?
ハワイ島で開催されたアイアイマンレースのワールドチャンピオンシップで、ゴールした選手をボランティアでマッサージする機会があって。その人たちのカラダが本当にかっこよくて。男性も女性もバランスが整っていて筋肉がしなやかで。あのカラダになりたい! って。人間的にも素敵な人が多くて、ハーッと心奪われました(笑)あ、と思ったらはじめてました。やりたいと思ったら我慢できないんです。

時々ロードバイクでサロンまで通われてますよね。
サロンは京都駅前にあるんですが、住んでいるのは滋賀県の南の方なんです。鴨川沿いの1時間くらいの距離をまだ初心者なのですごく気をつけて走っていますが、あ、桜が綺麗、と思って自転車を停めたり。あ、電車から見えるお店がここにあるんだ、とか。ふと見つけたお店へ入ってみたらすごく良かったりします。
ふと行ってみた、ふとやってみた、で自分に合うものを見つけてきたんですね。
そうですね。やりたいことを探しているときは、見つかりません。きっとお買い物と一緒で、何かを買いたいと思って行ったら見つからなかったり、靴を買いに行ったつもりがワンピースを買って帰ったり。目的とは違う素敵なものに出会うこともありますよね。
「バイクに乗って琵琶湖の周りをぐるぐるしていれば、また何かやりたいことが見つかるかもしれません。見つかったらご報告しますね!」とくしゃっとした笑顔を見せるみどりさん。お客さまのカラダが整った時、ふとやりたいことを見つける、をたくさん目撃してきたそうです。人生を動かす健康なカラダのメンテナンスに、今日も元気に励んでいることでしょう。
取材協力:八木 みどりさん
撮影場所:京都
福井県出身。京都・横浜にて、ひとりひとりのなりたいカラダへ合わせて整備し、セルフケア教育をする「カラダのメンテナンス」を運営。何かと休みが多いのは、旅行やトライアスロンを楽しむため。思い立ったが吉日を地でいく人。
https://karada-mente.com/