พนันบอลออนไลน์

สล็อตเว็บตรง

vol.50 ワクワクしないことはもうやれない – joidea.media
STORYクリエイティブ

vol.50 ワクワクしないことはもうやれない

国際色豊かで幅広い年齢層の友人たちと毎日のように会う研さんの、これまでとこれからのSTORY

英語ゼロでもパブで飲み友達を作るには事欠かなかった社交性を持ち合わせる研さん。来豪して20年で得たものと、見据えているこれからとは。

「COVIDの後、俺は変わったなー。何もかもを当たり前と思わなくなった。みんなへの感謝に溢れてる。一緒に過ごしてくれる仲間との時間を大切にする」

多い時は週5日、夕方からギターを担いで出かけるという研さんの自宅には、キーボード、ギター、ドラム、バイオリン、サックスなど、多くの楽器が並びます。作曲家になりたかった、という彼の音楽との出会いは13歳の頃。友人が弾いていたピアノに興味を持ち、教えてもらったのが最初で、その後看護師をする母親宛てに患者さんから贈られてきたギターにも触れるように。ピアノにどっぷりハマったという高校時代は、6人構成のハードロックなバンドで、声の高さをいかしてボーカルを担当。他の学校の文化祭や合宿によく乱入していたと笑います。「もう一回人生やり直しても、またやりたい」というほど、学生時代の音楽部で今でも大切に付き合う仲間と過ごした時間は宝物です。

明るい研さんですが、これ以上辛いことはない、という経験を16歳で味わったことが、生き方や考え方に大きな影響を与えます。父親が49歳という若さで他界。自分がその歳を迎えた2022年、亡き父にかわり父親同然に慕った叔父を亡くしたことは果たして偶然なのでしょうか。

「父の死は衝撃的すぎた。人生でそんなことがまさか自分に起こるなんてって。他に辛かったことはいっぱいあるはずだけど、あまり思い出せない。これまで身近な人の死に何度かあったことで、悲しむけどクールに受け入れるようになった。まあ、いろんなことが起こり得るよなあと。その日が来ないこともあると思ってるからある種の諦観がある。仕事はなくなっても次を見つければいい。お金がなくなってもまた稼げばいい。だけど、最期の叔父さんに会えなかったという、どうやっても取り戻せないことが一番辛い」

実はロマンチストで涙脆い研さんはその風貌からアーティストな印象を与えますが、仕事はテクノロジーの力を使ってクライアントのアイデアを形にするITコンサルタント。チーム全員がリモートワークなオーストラリアの会社で、早朝に働いたり、仕事の合間にサーフィンへ出かけたり音楽の練習をしたり、と時間の自由度の高い環境で働いています。そして数週間後に控えた転職先で待っているのは、新たな分野への挑戦。

2002年にワーキングホリデーで来豪以降、仕事を選ぶ基準はお給料ではなく、興味があるかどうか。研さんが二度としたくないというのが、20代で日本のIT業界で経験した、自発的でなくタスクをこなすだけの充足感のない仕事。30歳をこえてから、何をどう作って何の役に立つかが見えて楽しくなったと振り返ります。

「新しいプログラム言語を学ぶことに努力している感じはなくて、遊びの延長。40過ぎてから好奇心でしか行動していない。もうひとつスペシャリティをつけたいから、また新しいことに1万時間挑戦する。ワクワクしないことはもうやれないよ(笑)」

1万時間の法則とは、ある分野のエキスパートになるには1万時間の練習・努力・勉強が必要だという理論のこと。専門分野のスキルを組み合わせて持ち、レアな人材として自分の価値をあげたいからだそう。その一方で、こんな話も。

「あれも欲しいこれも欲しい、もっともっといると思っていると、どこまでいってもハッピーになれない気がする。欲しいものはあるけど、足りないとは思ってない。今あるものに感謝しているし、当たり前だとも思っていない」

今、何に対しても肯定的だという研さんは、オーストラリアで出会った多くの人たちから良い影響を受けていると言います。

「なんて自分はダメなんだろうって思ってた昔の自分より、今の自分が好きなんだろうな。今のパートナーに会って、人生が良い方向に変わった。結婚生活にストレスがほぼないし、何か問題があってもソリューションが見つけられる関係。女性なのに感情的にならないのが一番デカい。息子が自分を好いてくれているのも嬉しいね」

シドニーの職場で知り合った現在のパートナーとの間に、すでに研さんの身長を追い抜いた15歳の男の子がいる父親でもあります。

同じくエンジニアだった父が託した、世界で活躍できるようにと込めたKENという名。その名の通り海外でITの世界に身を置き、これからをどう生きていくのか。49歳の先を経験しなかった父親は、今日もギターを弾きながら歌っている研さんをきっと天から見守ってくれていることでしょう。


取材協力:三國 研さん(Ken Mikuni)
撮影場所:シドニー
佐渡ヶ島出身。ITコンサルタント。
https://au.linkedin.com/in/ken-mikuni-90961015

About author

Articles

オーストラリア・シドニー在住ブランドスタイリスト。グローバルに活躍する起業家のパーソナルブランディングを専門とする。書いた記事がキッカケで人生が飛躍する人たちが続出し、写真と文章で人を輝かせることが天職だと気づく。STORYは、Kimikoがこれまで出会った人生を楽しむ人たちを取材するライフワーク。
Related posts
STORY芸能・スポーツ

vol.49 自然体でいるといい流れが来る

サッカーしかしてこなかった人生だけどやっぱりこれからもサッカーかな、と笑う景子さんのこれまでとこれか…
Read more
STORY美容

vol.48 調和の中に自分の意見をもつ

世界を舞台にビジネスをする朝子さんの軌跡とこれからのSTORY。
Read more
STORY金融・製造

vol.47 これでいいんだと迷いがなくなった

「人はいつからでも挑戦できる」が信条であり織田信長をこよなく愛する百合子さんの、これまでとこれからの…
Read more