Yuka Bowtell
STORY家庭

vol.10 母は立派な仕事

ご主人が就職せずにボランティア活動をする、と決めた時、小さな子供が二人いる母のあなたならどうしますか?主婦Yukaさんの在り方は世界を変えるキッカケになりました。

茨城県出身のYukaさんは、留学生として千葉の大学へ通うメルボルン出身のMat Bowtellさんと知り合い、遠距離恋愛の後、2008年にワーキングホリデーで来豪。同年に結婚、ふたりのお子さんがいるVIC州在住の主婦です。

「主婦」の定義ってなんだろう、こんな働き方もあるんだと思わされるのがこのご夫婦の活動。ご主人はトヨタで働くエンジニアでしたが、2014年に工場閉鎖による3年後の解雇通告を受け、自分の道を模索する中で、3Dプリンターで作った義手を指や腕のない人たちに無償で提供することに情熱を注ぎます。

数々の仕事のオファーを断り2017年10月に無職になった2週間後、オーストラリアン・オブ・ザ・イヤーのVIC州のローカルヒーローに選ばれるとメディアからの取材や講演の依頼が殺到。現在、Matさんの講演会をプロデュースしたり、スケジュールやメール管理をするのがYukaさんの仕事です。

「就職せずに義手の活動を続けると決めたときは正直不安もありましたが、生き生きとして好きなことを全力でしている彼はとても輝いてかっこよく見えました。」


と、彼を信じ、新たな発見や未知の可能性も広がっていくはずだから、と応援したYukaさん。

失職までの3年間をお互いの「勉強の時期」とし、Yukaさんも興味のあったタロットやフラワーレメディ、フードセラピーなどを学び、手に職を持って仕事をしなければ、と考えたこともあるそう。また、どんどん有名になっていくご主人を見て、自分に何ができるんだろうと焦る中、自分にしかできなくて心からやりたいことに気づきます。「想いを形にして行動すれば奇跡は起こる。マットが見せてくれた生き方を沢山の人に知って欲しい!」

何も社会に貢献していないお母さん「だけ」と葛藤したこともあったけれど「母は立派な仕事」というYukaさんと、「今まで10年間、Yukaは俺より一生懸命働いていたよ」というMatさん。閃きで行動したいMatさんが苦手とする事務作業は、Yukaさんが得意とする分野。チームワークがあっての今の活動だそう。

きっとどのご家庭でも通る道である、育児への貢献具合からくる夫婦の不公平感からケンカをすることはあったと。それが、勤務先があったメルボルンから、2017年12月にMatさんの生まれ育った自然豊かなPhillip Islandへ引越し、以前より落ち着いて心にも余裕ができたと話します。学校の送迎や行事への参加をするお父さんの存在が嬉しい、とお子さんふたりも喜んでいるそう。

「テレビカメラがうちにきたり、首相にお会いしたり、まるでセレブの気分を味わう機会もあります。 たしかに有名人にはなったのですが、彼も私も今までとはあまり変わらない気がします。絆はもっと深くなったかな?」と笑うYukaさん。

「心から湧き上がる想いを行動に移したり形にしたりすることで必ず現実は変わる。自分にも周りにも奇跡が起こりそれがまた広がりをみせ、さらには世界も明るくなっていくのではないかと思っています。」

そう話すYukaさんは、今後ますます精力的にこのメッセージを伝える活動をされる予定。是非こちら(https://www.facebook.com/free3dhands)でチェックを。


取材協力:ボウテル ゆかさん(Yuka Bowtell)
撮影場所:Sydney
夫婦でチャリティ団体「Free 3D Hands」設立。茨城県那珂市出身
http://www.free3dhands.org/

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オーストラリア・シドニー在住ブランドスタイリスト。グローバルに活躍する起業家のパーソナルブランディングを専門とする。書いた記事がキッカケで人生が飛躍する人たちが続出し、写真と文章で人を輝かせることが天職だと気づく。STORYは、Kimikoがこれまで出会った人生を楽しむ人たちを取材するライフワーク。
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