STORY

vol.25 出会いって面白い

シドニーNo.1のケーキを生み出すパティシエのMakiさん。その背景にあるのは、ワーキングホリデーで訪れたシドニーで待っていた、面白い出会いの数々でした。

家に遊びに来た友達のために、母親が手作りのシュークリームやクッキーを焼き、オーブンから漂う匂いにワクワクした、という子供の頃の素敵な思い出を語るパティシエのMakiさん。その気持ちが何より嬉しかった、という想いは、彼女が作るケーキにもしっかり受け継がれています。モンブランやシュークリーム、バースデーケーキなど、オーダーを受けてからその人の事を考えながら一つずつ丁寧に作る、とその人柄までもが味の一部。シドニーではMakiさんのケーキに魅了される人が後を絶ちません。

夫婦で乳幼児の二人の子を連れて日本とフランスで修行。そのきっかけは、子供が呼ばれていった先の誕生会で出された見た目の派手な甘いケーキ。「子供たちに美味しいケーキを食べさせたい」と、味にこだわったMakiさん。今では評判を呼び、シティのカフェへケーキをおろしはじめたばかりです。

パティシエとしてMakiさんを知る人も多いのですが、金土日はレストランのシェフ。フライトアテンダントになりたいと、2006年に海外生活を経験するためにワーキングホリデーでシドニーへ。住んでいたところの向かいにできるレストランへオープニングスタッフとして働きはじめます。そこで出会った初めて見るスパイスの数々。そのアロマに魅了され料理の道へ。

そこは、見た目は中華だけどスパイシーでエスニックな「ニョニャ料理(プラナカン料理)」のお店。伝統的な食文化を伝え続ける女性から料理を学ぶことに。そこで出会ったその息子さんとの食べ歩きでいろんな料理に出会い、面白い!と夢中になり舌のパレットがどんどん広がったと語ります。このお二人が現在の義理の母とご主人。出会いって面白いですね、と笑います。

2年ぶりにあったMakiさんは、本来持つ猪突猛進なエネルギーとともに、しなやかなに生きる女性としての自信が増していました。その理由を探っていくと、「負けず嫌いだし認められたい、とかなり自分に負担をかけてしまっていたのが、ようやく最近バランスが取れてきたと思います。」とのこと。8歳と6歳の女の子のお母さんであるMakiさんは、寝る前に3人でキャッキャする女子会(笑)を楽しみ、平日のちょっとした当たり前の時間が貴重、と感じるようになったそう。

みんなと同じが嫌で、人形で遊ぶより男の子と遊んでいた子供時代。口数が少なく誤解されることもあり、子供たちに自分のようにはなって欲しくないという思いがあったと。でも、「今の私はこれで幸せ。無理に変えようとしなくても、子供たちにはそれぞれのあり方がある。そのままで育って欲しい。」と大きな気づきを得ていました。

ライフスタイルと、やりたいことをバランスを取りながら、いつか自分のカフェを持つという将来を長い目で見ていると語ってくれました。

空き時間ができると試作をしている、というMakiさんの生み出すお菓子が、これからますます楽しみです!


取材協力:Maki Wongさん
撮影場所:Sydney
完全注文制のMaki’s Patisserieのパティシエであり、ニョニャ料理のシェフ。2児の母。
https://makispatisserie.com

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オーストラリア・シドニー在住ブランドスタイリスト。グローバルに活躍する起業家のパーソナルブランディングを専門とする。書いた記事がキッカケで人生が飛躍する人たちが続出し、写真と文章で人を輝かせることが天職だと気づく。STORYは、Kimikoがこれまで出会った人生を楽しむ人たちを取材するライフワーク。
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