整体師、アロマセラピスト、サッカースクール運営、と様々な顔を持つMotoさんが、人生を切り開いてきた方法とは。
東京で整体クリニックを経営して4年になるMotoさんは、整体師としてだけでなく、子供を対象にしたサッカースクール運営やオリジナルブランドのアロマスプレーの販売も。この不思議な組み合わせに好奇心を掻き立てられ、施術でお世話になったさいに取材を申し込むことに。

4年間のオーストラリア生活を経て帰国し、麻布十番に住むシドニーからのクライアントさんとの再会で辺りを散歩中に「ここでクリニックを開く」と直感が働いたそう。そのクライアントさんと同じマンション内で開業するに至り、そこの管理人を訪れたさい近所の選挙事務所への挨拶を勧められます。
「胸騒ぎする瞬間がある。それに従うと間違いない。」
そう言い切るMotoさんが、今から何かが起こりそう、と感じながら行った先に待っていたのは、ギックリ腰で困っていた議員候補。一度の施術で治す、というMotoさんの評判は知られることとなりクリニックが軌道に乗るキッカケになったと振り返ります。

そもそも整体をはじめたことさえ突発的だったと言うMotoさんは、20代がこのまま終わるのは嫌だ、とオーストラリアへの片道航空券とホテル一泊分だけを用意して、シドニーへ降り立ったという度胸の持ち主。
何の目処もない彼の目に留まったのがタスマニアでのファーム生活。ブルーベリーピッキングや牛の乳搾りの作業で、サッカーの古傷が痛み出し、ファームのオーナーから紹介された治療院で、一ヶ月続いた痺れが一回の施術で治るという衝撃的な体験をしたそう。そのオーストラリア発の技術を学ぶぼうと、ブルーマウンテン近くのペンリスで修行することに。
タスマニアへもペンリスへも、即決・即行動。アロマの資格も施術にプラスになる、と後にシドニーで取得。

元々そんな性格だったのかと思いきや、いい大学へ行きいい会社へ就職しなきゃ、と信じて歩んだ末にあったのはイジメのある社会人生活。彼女に振られ、膝の靭帯断裂で入院、などドン底を経験した25歳。さらに母を亡くし悲しむ父と療養中の自分を見て「親父を心配させちゃいけない」と何かが吹っ切れたと言います。
それ以降の直感人生は、「ラッキーの積み重ね」だと言いながらも「失敗だらけ」と苦笑します。
Motoさんは「10個挑戦したら1個成功すれば良いと思っています」と熱く語る挑戦し続ける実業家。多くの人の役に立ちたい、とこれからもやりたいことだらけだそうで、「落ち着いてきた今だからこそ、また面白いことをやる時期に来た」と、取材中に私へブランディングの仕事を依頼するという猛進ぶり(笑)
麻布十番の家賃相場も知らずにクリニックをオープンするって決めたでしょ?と聞いたら、「ああ、確かそうでした。」だって。そんなMotoさんの快進撃に、乞うご期待!

取材協力:渡辺 元秀さん(Motohide Watanabe)
撮影場所:東京
東京・麻布十番にある完全紹介制整体院「Body Therapy TEN」の整体師。アロマセラピスト、サッカースクールを運営。
https://bodytherapy10.com/