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vol.5 1ミリでもやりたいと思ったらやってみる

Tom Wada

ビジネスも趣味もどんどん広がっている最中で「将来が楽しみでしかたない」と笑うTomさん。その行動力の秘密に迫りました。

友人からいい鍼の先生がいると紹介され、Chatswoodのクリニックへ通うようになったのが5年ほど前。それ以降、鍼治療のカリスマと呼ばれるTomさんにお世話になっています。彼の予約が取れない大人気のクリニックを経営するまでに至った軌跡を辿ります。

彼の経歴、面白いのです。日本の大学で哲学を専攻し、カメラマンを目指してスタジオでバイトしたと言います。当時、第一線で活躍する細江英公氏や伊島薫氏など名だたる写真家たちのワークショップへ参加するなどして3年ほど打ち込んだ後、この道ではない、と潔く大きな方向転換を。それが整体や鍼の世界。大学4年の時にダブルスクールで資格を取得し就職。鍼の治療院の求人をパースに見つけ、2004年にワーキングホリデーで来豪しその後永住権を取得。そろそろ独立したいなという絶妙なタイミングで今のお店の売却の話が舞い込み、2010年にシドニーに拠点を移すことになったそう。

元々とても行動派なTomさんですが、2014年6月に一緒に参加した2時間のコーチングセミナーが人生を変えるきっかけに。やりたい!と思ったことは脳が勝手にその方法を探す、という理論を学び、「これから何でも思った通りにできる!」と脳にスイッチが入った彼は、やりたいけどでも・・・とブレーキをかけていた案件に次々に着手開始。当時の口癖「でもなぁ」は今はもうありません(笑)

店舗のリニューアルに一緒に取り組み、その後ビザスポンサー、各種セミナー参加、毎週の新人スタッフとの勉強会、と精力的に活動中で経営も毎年右肩上がり。自分が好きでやっていることで人の役に立て、お客さまからもいろんなことを学ばせていただいていることがとても幸せだと話すTomさん。

Tomさんが仕事の合間や後に公園などで練習するのは西アフリカの打楽器「ジャンベ」。ジャンベに出会ったのは、バックパッカーで世界を旅していた21歳の頃、観光にも飽き何か生産性のあることをしたくなった時で、言葉が通じなくても人とコミュニケーションがとれる音楽は他の旅人とも一緒に遊べる楽しさがあったと。鼓面を素手で叩いて出てくるものは、調子が悪いと雑音で調子が良いと人を誘う音になり、自分のエネルギー状態をマイクで拡散する感覚なんだそう。

ジャンベとの付き合いは約20年。現在はFUKUSHIMA5というバンドメンバーとして、Manlyにあるライブハウス「The Old Manly Boatshed」で演奏するまでに。

趣味も音楽以外にマラソンやサーフィンにも広がり中で、家族や友人と過ごす時間も大切に、もっといろんなことに挑戦して健康で楽しい毎日を過ごしたいと。これからが楽しみで仕方ないってガハハと笑うTomさん、来年は何やってるんだろうと私まで楽しみ!

取材協力:Motohiro (Tom) Wadaさん
撮影場所:Chatswood
http://www.waraku.com.au/

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